専修学校は、昭和51年に新しい学校制度として創設されました。学校教育法の中で専修学校は、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」ことを目的とする学校であるとされ、実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関として、多岐にわたる分野でスペシャリストを育成しています。専修学校の課程は、「高等課程・専門課程・一般課程」に分類され、専門課程を置く専修学校が「専門学校」となります。授業時数・教員数や施設・設備などの一定の基準を満たしている場合に、都道府県知事の認可を受けて設置されます。
各種学校は、修業期間等にやや柔軟性を持った基準(各種学校規程)で設置されている学校群です。
自由で特色ある教育が行われており、地域に密着した生涯学習機関として、社会人・学生・主婦など幅広い年齢層が学ぶ学校です。授業時数・教員数や施設・設備などの一定基準を満たしている場合に、所轄庁である都道府県知事の認可を受けて設置されます。
認可校 | 無認可校 | |
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通学定期 | 学生割引あり | 学生割引なし |
公的奨学金 | 利用できる | 利用できない |
教育ローン | 利用できる | 利用できない |
学歴 | 認められる | 公的には認められない |
専門士 | 要件を満たすと付与 | ― |
高度専門士 | 要件を満たすと付与 | ― |
大学編入資格 | 要件を満たすと可能 | ― |
大学入学資格 | 要件を満たすと可能 | ― |
大学院入学資格 | 高度専門士称号付与者には付与 | ― |
監督官庁 | 都道府県知事 | なし |
大学や短大での学びは、学問の追求や研究を中心に幅広い教養を身につけるのに対して、専門学校の授業の多くは実習で構成されていて、職業に直結した技能教育に重点を置いています。
専門学校では、専門性の高い技術・知識を学び、就職に必要な能力を身につけることを目指しています。
専門学校の学びの特徴
専門学校は、学んだことがそのまま就職に直結することが多く、目指す職種や業界に特化した就職活動を行えることや、即戦力となれる人材を育成しているからこそ、毎年高い就職率を誇っています。専門職に就職する人も多いので、専門学校へ進学する場合は将来就きたい職業や将来の目標を決めておくことが重要です。
専門学校の就職活動の特徴
専門学校での就職活動は学校主導型で、効率的に進めることが可能です。大きな特徴の一つは、普段の学生をよく知るクラス担任と、企業の採用情報に精通している就職指導専門スタッフが連携することで、学生一人一人の希望と適性に合った企業選びを実現します。
卒業者 | 関連分野に就職 | その他の分野に就職 | 就職者合計 | 就職率 |
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231,903 | 175,359 | 15,074 | 190,433 | 82.1% |